●姫!のコーナー

わがままな女の娘を“姫”と称し、そのエピソードを紹介するコーナー


★巷では、ファミコンのソフトで、2月11日にドラクエ4というのが、出るらしい。うちの姫も、大のファミコン好きで、ドラクエ1・2・3をいっしょにクリアした仲だ。そんなある日、彼女がファミコンの雑誌をじっと読んでいるので、「何読んでいるんだ?」と聞いたら、ドラクエ4とか言うので、「へぇ〜、今、すごい人気なんだってねぇ」と俺が言うと、彼女は、「2月11日。いっしょにやりたいね」とか言った。ここまでなら、まだいい。だが、ここからが違う。まぁ、聞け。うちの姫は、その後、「今から、予約してきて!」と、言ってきた。近くのおもちゃ屋でも、今、800人近くの予約者がいる。俺が、「そりゃあ、無理だよ」って言っても、姫は駄々をこねる。結局、俺がどうするかって?並ぶよ…
姫〜!
(PN:ラッパズボンをはいて外出する男・先走り野郎豆田)


★伊集院さん。僕の姫体験を聞いてください。彼女ではないのですが、小学校一年生の時、仲の良かった女の子の話しです。仮にYちゃんとしましょう。ある日、僕はYちゃんと、ままごとをして遊んでいました。そして、当然、僕が夫。Yちゃんが妻。そして、Yちゃんが「どうぞ、あなた」などと言い、プラスチックの容器に、砂や泥の入ったものを手渡す。僕は、「ありがとう」と言って、食べるフリをする。それだけなら、“まだかわいいもんだ”と言うかもしれないが、ここからが違う。まあ、立ち話もなんだから、そこのそば屋にでも入ろうか。Yちゃんは、なんと、その後「ホントに食べて〜!」と言ったのである。当然、僕は、「砂や泥は食べられないよぉ」と言った。しかし、Yちゃんは「いいから食べて!あ・な・た」と言う。その後どうしたかって?泣きながら食べたよ。
姫〜!
(北海道/PN:うしのばらだっちょう)


★こんばんは、伊集院さん。はじめておたよりします。早速ですが、うちの殿の話しを聞いてください。ある日の午後、おもむろに殿が、のたまった。「マフラーを編んでくれ」編み物の大嫌いな私は、五本の指が、全部攣るほどがんばって、マフラーを編んだのさ。そのくらい、よくある事だろうって?まぁ、聞け。あれだけ欲しがっていたマフラーを、全然使わないんだ、これが。だから、「何で、使わないの?」って聞いてみると、殿は、「あれさぁ、できたら枕カバーにならないかなぁ?」その後、マフラーがどうなったかは、聞かないでほしい…
殿〜!
(PN:ぶたのしっぽ)


★まぁ、聞けよ。彼女が小さな声でよぉ、「ポール・マッカートニーのコンサート行きたいなぁ」って言うんだよ。最近、俺が、彼女を教育し直して、わがまま言わなくなったから、「いいよ、行こうか」と、答えた。たしか、まだチケットには、多少余裕があるって聞いてたから、彼女と別れてから、チケットぴあに走ったよ。翌日、彼女に「はい」とチケットを渡したら、「嬉しい」と言ってくれた。「私の友達なんか、発売日に並んだんだけど、買えなかったんだって!よく手に入ったね」俺は、おかしいなぁと思いつつ、彼女に聞いてみた。
「もしかしたら、それ、ローリング・ストーンズの事じゃない?」彼女の動作が止まった。「ポールって、ローリング・ストーンズのメンバーじゃないの?」「ちがうよ」「ふ〜ん。じゃ、いらない」と言った後、「ストーンズのチケット、すぐ手に入れてきてね!行けなかったら私、また、わがままになるからね」とおっしゃいました。それから、おまえ、どうするつもりかって?ダフ屋から買うよ。
姫〜!
(PN:“ベルカント”は美しい歌、自然かつ明朗な発声および、唱法という意味です)


★私が中学生の頃に、付き合ってた殿の話しを聞いてください。高二の今も続いています。中一の頃の女子って、ほとんどの娘がショートカットでしょ。私もその一人でした。しかし、その頃付き合っていた殿は、高井麻巳子のファンで、「髪のばせ」と私に言ってきました。それだけなら、「あぁ、殿の理想に近づけるんだわ」と思うけど、まあ、ちょっと聞け。一年かけて、高井麻巳子バリのロングヘアーにした私を前に、殿は「切れ!」。一年たった時、殿は、酒井法子のファンと化していたのです。私は、友人が止めるのも聞かず、バッサリ切りました。今は、南野陽子のファンなので、ショートにしてますが、殿がいつ、浅野ゆう子ファンになって、ロングヘアーを強要してくるか、不安な毎日です。
殿〜!
(PN:あんざんゆうこ)


★あそこまで頑固にならなくてもいい様に思う元木くんは、もしかして、「巨人じゃなきゃやだ〜!」という姫がいるんじゃないかと思う、今日この頃…。
(PN:殿でもいいから欲しい)


★俺の彼女、自分では気付いていないが、姫だ。おっと、この話しをここでするにはちょっと人通りが多すぎる。その角を曲がった所にある喫茶店に入って、そこで話そう。カランコロンカラン(ドアの開く音)。あっ、笑うせぇるすまんの喪黒福蔵だ。まあ、奴の事はほっておけ。こっちの方が大事だ。じゃ、始めようか(※1)。
あれは寒くなり始めた12月。俺は彼女のバースデーに、彼女の家に行き、プレゼントのピアスを送ったんだ。もちろん、喜んでくれたさ。「私もお返しはピアスにするね。き〜めた!でも、しんじくんは穴あいてないでしょ。私があけてあげる」と言った。俺は、「いいよ。そんな急でなくても」と断ると、彼女は「だ〜め。今あけるの。いいでしょ。お願〜い」俺は、知らないうちにうなずいてしまっていたようだ。彼女は、喜んで氷に安全ピンとライター、生姜生きりを持ってきた。「ねえ、本当にこれでやるの?」と俺が聞くと、「うん、でも私はちゃんとお店であけたの」と彼女が答えた。俺の耳から、血の気が引いた。と、同時に、耳に氷があてがわられ、ライターで安全ピンを消毒し、生姜生きりでさらに消毒した。そして、その安全ピンで、俺の耳たぶをぷすっと貫いた。別に痛みはなかった。すると、彼女は、もう一度俺に耳たぶを貫いた。穴が二つもあいた。すると、彼女は「うわぁ、とってもパンク!私は二つあける勇気はないわ」と言った。俺はそのまま動けなくなった。それから二ヶ月後、彼女は、俺に「新しい彼氏が出来たの」と言って、俺に義理チョコを渡した。そして、今でもなお、俺の左耳には二つのピアスが光ってる…。
姫〜!
(PN:サルバドロリンにわ)
※1伊集院突っ込み
こんな前フリ誰が書けって言ったんだよ!


★2月14日。それは女の子から男の子に、想いをチョコにして渡す、一年でたった一度だけの特別な日、聖バレンタインデー。あぁ、なんて美しい響きだろう。こんばんは、伊集院さん。いかがお過ごしですか。俺は元気です。前置きはこれぐらいにして、この日俺は、学校でとんでもない光景を、目撃してしまったのです。下級生の女の子達に、廊下でチョコをもらった俺は、両手いっぱいにチョコを抱えて、教室に戻ってきました。すると、教室の後ろの方で人だかりが出来ているので、何かと思い、ちょっと覗いてみました。そこには、クラス一の美女・小林さんと、その取り巻き連中、そして、俺の友人の桜井くんがいました。桜井くんと言えば、世界一モテない男として、学校内でも有名です。どれくらいモテないのかと言うと、生まれてこのかた18年間、一度もバレンタインデーにチョコをもらった事が無いというほどです。そこまでなら、まぁ、本命チョコは無理でも、義理チョコのひとつやふたつぐらい、もらったろうさ、と思うでしょうが、ところがどっこい、義理チョコさえもありません。そして、この小林さんがかわいい顔して言った事は、「この義理チョコがほしかったら、三回廻って“ワン”とお言い」。男にとって、これほど屈辱的な事があるでしょうか、伊集院さん。そして、桜井くんがどうしたかって?喜んで廻ったよ、しかも七回。
姫〜!
追伸:こうして、生まれて初めての義理チョコをもらって、うかれまくっていた桜井くんには、チョコにワサビがまぶしてある事なんて、わかる余地も無かった。(※2)
(東京都江戸川区/福建省茶葉分公司推奨の男乳バンド井上、又の名を火星大王井上 好物:チロルチョコ)
※2伊集院コメント
やめてくれ〜!そうまでするんだったら、ホモになってくれ〜!


★ペンネーム:今マダムヤンを食べたいと思う男、クレクレタコラです。伊集院さんの友達で、彼女のために車を買い換えたという人がいるそうですが(※3)、私の知り合いにもそんな人がいます。彼は今まで、親の車に乗っていましたが、トイレでしゃがめなくなるほどの肉体労働をして、車を買うお金を貯めました。そして、ある日、彼女とドライブをしている時に、彼女に、どんな車がいいか、相談したそうです。すると、彼女は“え〜とねぇ。私は、ま〜るくて、かわいい車がいいなぁ”と言った。えっ?それぐらいの事は、誰でも言うし、逆にその方が、かわいいじゃないかだって?まぁ、聞け。最後まで、俺の話しを、聞け…。そのとき、隣に一台の車が止まりました。彼女は、その車を見て言いました。「わ〜、この車かわいい!なんて車?」「これはねぇ、イギリスの車で、Miniって言うんだよ」「私、この車がいいなぁ」「でも、Miniは高いし。同じ値段…」「Miniがいい!」「でも、せ…」「Miniがいい!」「だって…」「Miniが!」彼はどうしたかって?Miniを買ったよ。おっと、ジングル出すのはまだ早いぞ。続きがあるんだ。彼は、予算をかなりオーバーしたが、彼女が喜んでくれればと思い、その車ではじめてドライブに行きました。そして、別れ際に、彼女は、一言言いました。「前の車の方が、いいね」それに対して、彼はどうしたかって?そりゃあもう、彼だって男です。バシッと言ってやりました。「そうだね」
姫〜!(※4)
(神奈川県/大塚)
※3伊集院さんの友人の高島さんは、パジェロを買うためにお金を貯めてましたが、彼女に「助手席に乗るんだったら、ワーゲンじゃなきゃいや〜」と言われ、上原さんにわざわざ紹介してもらい、ガンメタリックのワーゲンを買いました。しかし、「私、ガンメタなんて乗んない!」と言われ、黄色いワーゲンに買い換えました。
※4伊集院コメント
ホモになれ〜!…って何をさっきから、ホモを推奨する番組になってるんだ?


★伊集院さん。突然ですが、僕の彼女(もちろん姫)の話しをします。2月某日、母校の涙の卒業式を迎えた僕は、6時、学校生活(高校)最後のデートの待ち合わせに遅れない様に、制服のまま、待ち合わせ場所の駅まで走っていった。それから、待つ事たったの40分。彼女は、真っ赤なコートにハイヒールで、ばっちりきめて来た。喫茶フェードオンでお茶をしたりして街をぶらぶらした後、京都の定番デートスポット、鴨川のほとりを歩く僕ら。時に、8時20分、人もだんだんまばらになり、「座ろう」と言う僕に答えて、彼女の一言。「河原に直接座ったら、コートが汚れちゃう。何か敷くもの出して」と、来たもんだ。ハンカチでも出したの?とでも考えるであろうリスナーの皆さん。まぁ、聞け(※5)。敷いたよ、卒業証書。
姫〜!
僕は、ハンカチをその日、たまたま持ってなかったのが運のつき。そして、帰り道。彼女の胸元のポケットには、いつのまにか純白のスカーフが…。「奇麗でしょ」と言う彼女を前に、ボロボロの卒業証書(地面で腕立てをやった後の、手のひらみたいなの)を手に、立ち尽くす僕。BGMには、谷山浩子さんの『名誉』。
(PN:三日後大学入試野郎)
※5伊集院曰く、「まぁ、聞け」の言い方は、目をつぶって一回下を向いて「まぁ」、そして、上目遣いに戻して「聞け」だそうです。


★題『春なのに』
ガリ勉くんだった僕に、ようやく春がやってきた。そう、彼女が出来たのだ。ところが…。彼女は、姫だったのです。2月最初の日曜日。僕たちの初デート。昼になったので、僕が「何を食べる?」と彼女に聞くと、「カレーが食べたい」と言うので、カレー専門店へ行った。机の上にカレーが置かれ、さて食べようとした時、彼女は言った。「あれっ?ソースが無い!ソースが無きゃ、カレーなんか食べられない!」カレー専門店にソースなどあるはずもなく、しょうがないから、僕は、男としてびしっと言ってやりましたよ。「ちょっと、外に買いに行ってくる」5分後、僕は、ブ〜ルドックソ〜スを持って、専門店に入った。
姫〜!
(千葉県/渡辺こうへい)


★先週、伊集院氏が、友人の髪の香りをかいだ事で、ホモになる瞬間を理解する事が出来たと言っていたが、実は俺も、危うくホモっぽい行為をやりそうになった事があったんだ。えっ?それがどうして、姫のコーナー宛てなのかって?まぁ、読め。それは、俺が、高校を出て間も無い頃の事、ある日、友人(男)が俺に、「1万円やるからさぁ、俺とキスしてくれるか?」と言ってきたんだ。あんまりにすごい話しなので、とりあえず訳を聞いてみた所、当時、友人が付き合っていた彼女が、美少年の同性愛を描いた少女漫画や、その頃ヒットしていた『いけないルージュマジック』の、坂本龍一と忌野清志郎のキス等を見て、友人に向かって、「私、一度で言いから、目の前で、男の人同士がキスする所を、見てみた〜い。ねえ、誰か男の友達を連れてきて、私の前でやってみせて」と頼んだのだそうだ。俺にとって、一万円は大金だったが、自分の彼女ならいざ知らず、人の彼女のために、魂までは売れないと思って、断ったんだ。そこで、友人は、俺よりももっと貧乏だった友人に頼んで、ついに彼女の前で、男同士でキスをしてみせたんだが、その後、彼女は一言、「まさか、本当にやるとは思わなかった。気持ち悪〜い」と言って、その日以来、連絡をしてこなくなったそうな。
姫〜!
(葛飾区/PN:四捨五入すると30歳・加藤正和)


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