●第4回「無編集録音のススメ」


本当は第4回まではある程度テーマが決まっていたのですが、ちょっと考えてた内容が上手くまとまりませんで…。で、今回は予定変更。ちょっと今までの流れから外れまして、ラジオを録音・保存している人への、年配者からの提言です。

伊集院さんの番組のリスナーは番組を録音して保存&繰り返し聴いている人が多いようです。かくいう私も、15年以上前から聴いていたラジオのテープをちょこちょこ残していたりします(ちなみに、きっかけは当時読んだ「こち亀」単行本の巻頭、作者紹介の欄で、ラジオ好きでも知られる秋本治氏が“昔のラジオが聴きたくなるときがあり、録音しておかなかった事を後悔している”と書いていたのを見たこと。いやぁ、老後に改めて全部聴くのが楽しみだね)。

ただ、テープというのはさすがに古いですね。一応、今はMDなんですが、それでも古いですよね。ま、形式はともかくファイルにして、HDに保存しておくか、CDやDVDに焼いているという人が多いんでしょうか。一応私も使っているコンポはUSBのインターフェースを持ってるんですが、いまいち上手くいかなかったり、なんか抵抗があったりで、MDなんですよねぇ(あ、ちなみにその形式にしたモノをとある方法で入手している、という人の話は今回は抜きね。ややこしくなるんで)。

で、いくら大容量のHDやDVDに保存していると言っても、やはり容量には限度があるわけです(だから、ネット上に流通させるときの重さとかの話はナシだってば!!)。それこそMDだと、80分のメディアにLP4で録音しても、2時間番組ってそのまま録ると2回分しか入らない所が、上手く編集すると3回分入れられると言うこともあって、CMや曲を編集して保存している人が多いようです。確かに私も、昔は(特にテープでしたし)コーナー毎に面白かった回のモノだけ編集して保存していたり(うちのコーナー文字起こしが、全ネタではなくセレクションなのはこの辺の理由もあるんだが…)、曲なんかロクな編集機材とかも無いくせにワンフレーズ目の適当な所でフェードアウトするようにしてカットしたりして、上手く1本のテープに入れることで満足してたりしたものです。

で、そういうテープを今聴いていて思うことは『ヘタに編集せずにそのまま残しておけばよかった!』ということです。そこで、今回は、皆様に録音メディアを保存するカバンに若干の余裕があるのなら(byこん平)、ぜひ編集せずにそのまま保存しておいて欲しいと言う事の訴えです。とは言っても、どうせ聴くときには早送りor飛ばしてしまう所。こちとらトークやハガキネタが聴きたいんであって、曲やCMなんかをとっておきたいわけじゃないんだよ!という気持ち、はいよくわかります。でもそこを敢えて保存しておくことで、こんなメリットが。

まず曲ですが、たしかにリアルタイムで聴いていた際に特段魅かれなかった曲は、2回目以降聴くときは当然早送り対象ですよね。そりゃあ過去のヒット曲を何の芸も無くカバーしただけの日本語ラップ曲とか、聴いててムシズが走りますから私とて早送りはしますよ。ところが、曲の中には(本当に一握りですが)しばらく寝かすことで、イイ〜化石となって発掘されるモノが出て来るのです。

例えば、最近、加護辻のWがアルバムの中でKEY WEST CLUBの曲をカバーしているようなのですが、この曲の紹介文には必ず「(中谷美紀が在籍していたグループ)」という注釈が付いているというのです(ま、つんくもこれがやりたくて選曲してんだろうけどね)。ところが、この幻の曲が無編集テープからだと、フツーに発掘出来ちゃったりするのです(伊集院さんの番組では無かったが…)。下手すると桜っ子クラブで菅野美穂とかまで一緒に釣れちゃったりしてね。とにかく曲には、流行や社会が変わることで、別の味が出て来るモノがあります。5年後10年後に熟した状態で聴くためにも、とりあえずとっておくのも一興かと。

では、CMはどうなのか?と。CMではさすがに発掘はないだろう、とお嘆きの貴兄もいらっしゃるでしょう。確かにCMでは後から価値が出て来るモノってのはさほどありませんが(ま、中にはあるけどね)、実はCMこそがその放送当時を思い出す一番の思い出になっていたりするのです。だって、よく考えてみてください。確かにリアルタイムで聴いているときも聴き流している部分ではありますが、聴き流してはいても毎週々々耳を通過しているのです。それだけ繰り返し聴いているわけですから、記憶の奥底〜の方ですが確実に蓄積されています。で、その記憶は、決して“あのCMまた聴きたいなぁ”と思うことはないのですが、久々に聴いたときに“うぉっ!懐かしい〜”となるわけです。

皆さんも経験ないでしょうか?昔の「深夜のバカ力」の録音が出てきて“いつの放送だろう?”と思い、最初から聴いてみると“♪セッブン・イレッブン・いい気分〜”の声。“おぉ〜。新山千春の時報じゃん!懐かしい〜”となったことが。当時は誰が時報CMをやっていようが、何を言っていようが気にもとめていなかったはずが、ちゃんと記憶がよみがえってるでしょ?それこそ、今“お兄ちゃ〜ん!アイメルを置いてかないで〜”なんて聴こうものなら、懐かしさに感動しちゃって繰り返し聴いちゃいますよ、きっと。ぜひCMもカットせずに保存してみて下さい。きっと放送当時を思い返すいいきっかけになるはずです。

では、最後に私の贅沢な夏休みの過ごし方をご紹介。昔のANNのテープで無編集のものが辛うじて何本か残っているのですが、同じ夏休み時期のテープを選び、実際にAM3時にテープスタート。まだ21歳の伊集院さんがリアルタイムでしゃべり出す。曲は今ではすっかり女優になってしまった永作博美がいたribbonの「そばにいるね」が流れる。ちゃんとアイドルしてるじゃん!なんて思いつつもいつの間にか気分はribbonのCDを買ってたりした高校生当時の自分に戻っていたり。芳賀ゆいコーナー等を経て4時の時報。よく考えたら“面白時報”の元祖はLFかも。CMではBVDの男が、なぜか女の手を放してみようと思い、女を水に突き落としている。これは当時も“変なCMだ”と思ったな。コーナーも進みAM5時が近くなり、ふと窓をみると既に外が明るくなり始めている。さすが夏場は朝が早いんだな、と思っているとCM明けの伊集院さんがこう叫ぶ。「暗いときは気付かなかったけど、明るくなってみたらニッポン放送の前のビルがなくなってる〜!」テープの中の放送と現代の時間がシンクロした。。。至福の瞬間です。

※さすがに1回の放送でここまで揃うことは無いんでいくつかのエピソードを混ぜてありますけど。気分はわかるでしょ?

2004.7.4  NEWラジパラザウルス


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