●おならプ〜ボーリング開催(1990年5月4日)


えーとね。一昨昨日になるのかな?一昨昨日か。一昨昨日にね、友達みんな一緒にね、今度新しく出来たボーリング場にいったのね。ボーリング場。普通、ボーリングってさ、10本ピンが出て来んじゃん。10本ピンが出てきてさ、それをね、ゴロゴロゴロ〜って転がしてさ、倒すって普通のボーリング。ルールを説明するまでもなく、ボーリングだよな。ボーリングの公式ルールに則ったボーリングがボーリング場では行われてるわけだよな。ところが、この新しく出来たボーリング場ってね、なんだか面白いボーリング場でね、いろんな種類のボーリングが出来る。ボーリングを使ったいろんな遊びが出来るボーリング場でね、6種類くらいの遊びが出来るのね。例えばね、あのぉ、最初っからスプリットが出て来てて、ランダムで7本くらいのピンが出て来ててそれで点数を競うゲームとか、あと、難しいピンの並べ位置で出て来て、これを何個以内に取ればいい、要するにゴルフみたいなボーリング。「パーボーリング」とか言ってさぁ。コレを3以内で取れば、3がパーで、2だとバーディーでみたいな。それで最終的に、ストライクだったら“ストライク”じゃなくって“ホールインワン”とかみたいな。そういうボーリングとかがあるんだけどさぁ。

俺さぁ、コレをテレビでね、テレビで紹介してたから、家の近くだったんで友達全員つれて行ったんだけどさぁ。ナメてたよ、今言った「パーボーリング」って言うのを。ルールは簡単なの。ね。みんな普通のボーリングの、上から棒が立つ時に、普通は10本出てくるのが、10本じゃなくって7本ないしは6本とか半端な数出てきて、要するに倒しにくいわけだよね、1球じゃね。それを“2球で倒せばいい”とか出て。“2球で倒せばパー”とかで、最終的に何回かやって、一番少なかった数で回った奴が勝ちなんだけどさぁ。これ、一番最初にさねぇ、そのボーリングのコンピュータのさぁ、キーボードでこのパーボーリングを選ぶと、“9ホール18ホールどっちにする?”ってのが出てくるわけ。友達4人くらいで行ったんだけども、18ホールを選んだのね。これが地獄のはじまりだったね。あのボーリングはねぇ、上手い奴用。下手なやつはねぇ、あのパーボーリングの18ホールはダメ!だってさぁ、上手い奴はさぁ、パーそこそこで回るからぁ、1ホール2球くらいしか投げないわけよ。だから、18ホールでも36球弱なのね。だから1ゲームちょっとなのね。俺たち下手だから、1ホールあたり6とか7とか投げるわけよ。で、6投げて18ホールで100球だよ。1日100球だよ、ボーリング、続けて。コレはね、ボーリング部の合宿の一年生しごき。それだってそんなにねぇ、投げさせられないっていうぐらいね、投げさせられてねぇ。

んで、みんなさぁ、新しいボーリング場できれいなボーリング場でさ、そこが一番今トレンディなボーリング場だって思ってやってるからさぁ、だから、みんな頭ん中で“もうやめたい”って思ってて、“つまんない”って思い始めてるんだよ、もう10ホール目くらいでさぁ。でも誰も口に出せないのね。これを言ったら最後、トレンディについて行けなくなる事だって思ってさ。みんなね、口に出せないでやってたけどね。でも今、コンピュータボールとかって凄いね。あの昔の中山律子さん時代のボーリングとはもう違うよ。あの、自分でスコアとか書かないのは元よりなんだけどね、そこ凄いの。ボーリングで今ほらこうやってボール投げるじゃないさぁ。そうすると、モニターのボタンで“何番目の選手が投げたボール”とかって押すと、“何球目”って押すと、今の投げたボールのコースが“ストロボアクション”っていうの?何個もボールがさぁ、あの1秒ごとに連続写真でこうやってボールが出てくる。ボールの弾道と玉の倒れた奴とピンの倒れた形跡とどういう風に倒れて行ったかっていうのとそれと“今のボールのスピード”ってのが出るの。それでさ、投げててもう面白くてしょうがないんだよ。もう倒す事よりも、どんだけ早い事が出来るのかってのずっとやってて、みんなで「あっ、凄ぇ凄ぇ、このストロボアクション。こういうコースを通ったんだな」とかって見てたんだけど。後で思ったんだけどさぁ。あれ投げそこなってさぁ、人間がレーンの方“ツーって滑ってくとさぁ、もがきながら連続写真でこうやって人間が滑ってく所がレーンの上にでるのかなぁ。で、やりたくなっちゃってさぁ。…やらなかったけどさぁ。「靴とか投げてみようか」とかって言ってたんだけどさぁ。さすがに、その最新式のさぁ、順番待ちとかですんごい人並んでるボーリング場で“それはできないな”と思ってやめたんだけどさぁ。

あのぉ、ボーリング場で一番最初に並ぶところで名前を書くのね。4人の名前を全部書いて、それも最初っから向こうの人が、こっちで打ちこまないでもその登録した名前をそのままね、向こうのモニターに出してくれるわけ。モニターの点数表に出してくれるんだけど、そういうシステムとか知らないから、みんな「偽名でやっちゃおう!偽名で。ふざけた偽名でやろうぜぇ」とか言ってね。俺がね、え〜っとね“曼珠沙華花子”とか、そういうのを書いてね。曼珠沙華花子とかねぇ、それからねぇ、え〜“徳俵踏み吉”とか、そう言う名前を書いてね。最後ね、一番調子に乗った北島って言う外人顔の友達がね、え〜っとね“ティファニー・メデューサ”ってカタカナで書いてね、出したのね。で、それまではよくあるギャグなんだけどさ。よくあるギャグで、よくいろんな所でそういうのそう言う事やるじゃん。デニーズとかでさ、待ち合わせにしてて“お客様のお名前と人数”って言われたところでさ“綾小路実麻呂”とか書いて来たりするのってのは、よく子供たちにあるギャグでさ、それは楽しく済むもんなんだけどさ。これがね、マシントラブルみたいなものが起ったらしいんだよ。俺たちそれまで、自分がそんなギャグをやった事も忘れちゃって、ボーリングを楽しんでたんだよ。そしたら「4番レーンでお楽しみの、メデューサ様。メデューサ様。マシントラブルです。少々お待ち下さい」って言ったら、メデューサ様見たさの若者たちがさ、みんな集まっちゃってさ。「どれがメデューサだ?って言ってさ、モニターのとこ見たらさ、“曼珠沙華”とか“徳俵”とか書いてあんだよ。これ笑われちゃってさぁ。

で、ここがね、普通ボーリングとかって、1ゲーム400円とかでしょ?そういうシステムでしょ?そうじゃないの。1時間、1レーン借りきって1時間3,000円とか、そういうシステムなのね。それ全然知らなくてやってたんだけどさ、ボーリング全部終わって、一息ついて、ジャワティー飲んで「あ〜面白かったね」とか言ってるところに係の人が来て「あ、今サービス期間中で、名前の登録をしてどうのこうの…さしていただいてるんですけど」ってのが来たんだよね。それで「ああ、そうなんですか」とかって言いながらアンケートとか答えてたわけ。もう引っ込みつかないから、“曼珠沙華”とか書きながら、もうアンケートにも、さっきの“メデューサ”とか、“ティファニー・メデューサ”とか書きながらアンケートとか答えててさ。なんだかんだ笑いながらアンケートとか答えたらさ、15分くらいたっててさ。終わってカウンターにいったらさ、1時間5分だったんだよ、使った時間が。そのうち15分間はアンケートに使った時間なんだよ。1時間分しかなんか払いたくないよね。なんか50分分しかお金払いたくないよね。あれはね、きっとアレだよ。アンケートのために出したんじゃないんだな、アレはな。あーいうことやって、時間を。途中にこれからブービートラップとか置く事になるぞ、きっと。な。ならないかもしれないけど。あれ、俺たちアンケートだと思ってニコニコして答えてたんだけどさ、あれは時間繋ぎだったんだよ。俺たちが50分で終わられたら、お金が1時間分もらえないと思って15分繋ぎに来てたんだな。

ボーリング自体は結構面白くてね。中で笑ったのがね、そのいろんなゲーム。さっき言った普通の「ノーマルボーリング」ってののほかに、え〜「パーボーリング」とか「10ピンパーボーリング」とかあるわけ。そのいろんなボーリングの名前があって。だいたい見ればわかるわけよ。パーボーリングはゴルフのボーリングだな“パー”って書いてあるから。10ピンパーボーリングは、それの10ピンなんだな、ってのがあって。それの中に「カルーセル」ってゲームがあるのね。「カルーセル」っていうゲームだけ、なんか「カルーセル」って言われて、どういうゲームか全然浮かばないでしょ?みんな多分浮かばないと思うんだ。「カルーセル」ってどういうゲームだろな?と思って、ルール説明っての見てみたらね、ピンが1本無いんだって。それは笑ったな、俺。俺、それもし歌丸さんが言ってたら、座布団あげてたかもしれない。それぐらい笑ったなぁ。あれマジでそういう意味でつけてるんだと思うんだけどさぁ。結構笑わしてもらったよ。なぁ。

でね、卑怯なやり方でね、最初のうちはね素直にボーリングやってたんだけどね、みんなでね食事一回おごるとか賭けて…賭けてって言うかさ、商品出してって言うのあるじゃんさぁ。あの買った奴が全員から食事をおごられるとかやりだしたらねぇ、みんな卑劣な手使い出しちゃってね。投げる瞬間にね「おならプ〜」とか、そういうの言うようになっちゃったのね。で、俺たちは面白いからいいんだよ、それでも。隣のレーンの人たちがね、スコアガタガタ。凄いもん。マナーもへったくれも無いんだもん。こうやって投げる途中でね“おならプ〜”は言うは“おしっこジョ〜”は言うはねぇ、世の中で恥ずかしいギャグは全部言うんだよ。で、俺たちのほうは、もうそういうバカな奴がいるってのは慣れてるからいいけど、向こうの隣にいた奴がさぁ、ボーリング場にさぁよくいるさぁ、あの、手にスケバン刑事で麻宮サキがはめてたみたいなヤツはめてる奴いるじゃないさぁ。なんかさぁ、あのフォームがきれいな奴。加納竜みたいな奴。あいつ。あいつがさ、やってる横のところでさ。だからいるじゃんさ。“右が優先で、このマナーだけ守らない奴はボーリングやる資格無い”とか思ってる奴がいる所で、右優先守らないどころか、投げる寸前に“おならプ〜”って言ってるんだぜ。ホントに怒っちゃってさ。もの凄い勢いで怒っちゃてさ。“お前みたいな奴は来なくていい”みたいな顔して睨まれちゃってさ。でもこっち人数多かったからさ、この加納竜もしげしげと退散したけどね。前のスコアとかが上に出てんじゃん、上の所にさ、モニタに出てるんだけどさ。この加納竜が、あのボクたちが始める前まではもうほとんど真っ黒で200近いスコアなのに、おならプ〜が始まってから“96”。これからはね、ダメだよ。そんな事をね、そんなのに耐えられないからってね“隣にいた奴が悪い”とかって言うんじゃなくって、“おならぷ〜”に耐えられるようになってこそプロボーラーだから。ね。だから、これからプロボーラーの試験は“おならプ〜有り”にしてもらいたいね。“おならプ〜・おしっこジョ〜有り”にしてもらいたいね。ああいうくだらないギャグにも勝てるようになってこそ、第二の中山律子さんだから。な。ま、そういう事を思って。

あ、だから、そのボーリング場のオプションルールで。7番目の新しいゲームとして「おならプ〜ボーリング」って言うね、センサーが投げる瞬間にくだらないギャグ言うわけよ。ね。あの、もう、赤面しちゃうようなさぁ。あの10回クイズいきなり出されたりさ、今時。今時いきなりモニターで10回クイズ出されたりさぁ。ね。それから「サタデーナイトフィーバー」がBGMにかかっちゃったりしてさ。“あらっ”っていう、“あらっ”っていうのをさぁ。それでもどれだけスコア出るかとかやってもらいたいね。ホントね、そう言う事でね、そのボーリング場池袋にあるんだけど結構面白いよ。みんなもね暇だったら、別に“宣伝しろ”とか頼まれてないしね、タダ券とかもらってないけどね、それでも楽しかったからねぇ、あのみんな行ってみるといいと思うけどねぇ。ただ一つ。「パーボーリング」はよほど上手くない限りは9ホールで我慢した方が良いぞ。18ホール、腕パンパンだから。ね。もう寸でのところで星飛雄馬だから。ね。という事でね、ボーリングやって来たんですよ。


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