●仁義無き戦い 〜VS テツ〜(1990年7月20日?)


「タコイカジャンケン!」あ、そこまで…。そこまで、ウッチャンナンチャンの留守に…(※1)。それは、多分許してくれないだろうな?自分の事しろ!ちゃんと自分の事を。ホントにもぉ、舞い上がってるねぇ、このレッドスカイスタジオ。じゅうたんが青から赤に変わっただけなのにね。白黒写真で撮れば…、あ、椅子もこれ、赤になってるのか?時計も赤になってるのか!?。これ、白黒写真で撮れば全く変わらない状態なのに。ほとんど間取りとか、あとそれからキッチンのある場所とか…。キッチンはない!ない!そういう場所とか全然変わってないんですけどね。

あ、そう。もう1個ニッポン放送の押してるポスターがあった。『オモスルドロイカ!』ね。オモスルドロイカですよ…ね。オモスルドロイカの後ろにあるしっぽの奴さ、“シッピー”って名前がついてるんですね。これ、大々的に売ってるんですか?シッピー…。シッピーだよみんな!って。時代はシッピーだ、って(※2)。あれ、しっぽしか出てないんでしょ?全部のポスター。ね?すごい、ニッポン放送は、しっぽしか出てないのとか顔が出ないのとか、いろんなのやってるんですね(※3)。ね。あのぉ…。

ま、そういうことでですね、伊集院光も元気です。何が“元気です”だ?ちびっ子のみんな?夜更かしして聴いてるかな?今日あたりから夏休みだから、もうちびっこ夜更かししちゃってね“伊集院光のオールナイトニッポン聴かなきゃ!夏休みだけは聴かなきゃ!”なんて言ってる子供が。絵日記とかに書いてるかもしんないよ。“今日は夜更かしして、伊集院光のオールナイトニッポン聴いてしまいました”とか書いてるかもしれないよ。“伊集院さんはバカなので、「子猫物語」などと、ニッポン放送内部を敵に回すような事から始めちゃってかわいそうだな”とか3歳児とかが。4歳の子とかがいきなり書いちゃって心配してるかもしれませんけど(※4)。

あのぉ、ムッチャクチャ暑いよね、なんか。今日はまだいい方だよね。東京以外で聴いてる人とかはですね、東京の気温はですね、たまに35度とか6度とかなったりします。室内とかがね、37度とかでさ。前橋。昨日、群馬の前橋が、40度。気温だよ?40度って学校休んでいいアレだよねぇ、温度的にはねぇ。あのね、37度って言うとさ、考えてみるとさ、よくボディービル大会とかで体中に油塗った人がさ、なんか“ぶるうたす”みたいな人が出て来るじゃない?ああいう人が首筋とかに絡んでるのと同じなんだよ、常時。それと自分の汗と、温度とか湿度とか考えると、それと一緒だと考えると、嫌だよなぁ。

その温度の中だな、伊集院光はいま、よくプールに行ってるのね。あのぉ、僕の住んでる近くに、スポーツクラブ。スポーツクラブって、すごいじゃない?普通さぁ。入会金が20万円で、月の会費が7万円とかってスポーツクラブじゃなくって、伊集院光が行ってるのが“年間1万円”っていうね。それだけでも、どれだけすごいスポーツクラブかわかるけども。そのスポーツクラブに入って、プールに毎日のように行ってる。で、月火水って連続で行って、水曜日ですよ。事が起こったのが。

このプールがね、またそんな安い何でもないプールのくせにね。何にもないんだよ。何にもないプールのくせに。ただコースが6コースあって、そんなとこにみんなただ泳いでるだけのプールなんだよ。そのくせに、すっごい規律が厳しいの。あの、例えばどれくらい厳しいかって言うと、青い海パンじゃなきゃだめなの。青いって言うか、紺。紺か黒じゃなきゃだめなの、海パンが。で、競泳用か、トランクスじゃなくてピッチピチのやつあんじゃん、なんか。あの、よくさ、小学校とかの授業で履いてて、固結びにしてた紐が取れなくなって、敢え無くハサミで切ってる奴とかいた、あの海パンじゃなきゃだめなの。あの海パンじゃなきゃだめなうえに、大人なのに帽子かぶらされちゃうの。あの、ゴムかそれともメッシュって決まりがあって、あれ嫌だなぁ、なんか禿げるような気がして。ゴムの帽子を貸し出してて、それをかぶらされちゃうのね。その上、タオルを持ち込むんでも、入口のところで、“会員の伊集院光。タオル1本持ち込みました”って書かなきゃいけない。で、バスタオル持ち込んじゃだめ。それとビーチマットっていうか、下に引くマットとかシート持ち込んじゃだめ。食べ物なんか、ガム咬んでたりしたら出させられるの。入口のところで「すみません。ガム咬んでますね。出してください」っていうねぇ。安いくせに、ね。気分だけ一流なんだよ。でね、3歩走っただけで。3歩走っただけで、笛!。もう“ピーーッ!ピリリリーーーーッ!ピリリリリリーーーーーッ!”みたいなすごい勢いで笛で。「そこの人何やってんですかーーっ!?」みたいな。だって、準備体操の跳ねるやつを不真面目に跳ねてたりすると、「きちんと準備体操を!ピリリリーーーッ!」みたいな。「あなた第二やってませんねぇ?」みたいなそういう、そういうくらい厳しいんだよ。あの「あなた今第一だけでごまかしましたね?」とか。あと肩のところに手やって「イチ、ニ」っての声出さないと怒られるの。それくらい、それくらいね。で、潜水だめ。潜水するとだめで、1時間毎に10分間の点検があって、指差し点呼で要するに“そこに誰も沈んでない”っていうの確認するの、声出して。「1コースOK!2コースOK!3コースOK!4コースOK!」っていうのやって、10分間全員休憩させられて、ね。あの、塩素拾うと怒られるの。潜って、塩素潰そうと思ってないのに、「ピリリリリーーーッ!塩素潰さない!」とかって言われるぐらい泳いだ気のしないようなスポーツクラブで。

あのぉ。大体、僕が平泳ぎでね、200mくらい泳げるんですけど。200m泳いで、プールサイドのところでぐで〜っとしてたらね、誰かがさ、伊集院光の乳を揉みしだいてる奴が。一人で行って誰も友達とかいないはずなのに、伊集院光の胸を。揉みしだくって言葉がもう、嫌で嫌でしょうがないね。その…、俺“おっぱい”って言えないんだよ。今言ってるけど、なんか、おっぱいってすげぇ恥ずかしくない?聴いてる人、いま伊集院光が真っ赤な顔して“おっぱい”って言ってるところがかわいいなと思ってくださいね。これがね、乳を丹念に揉みしだいてる奴がいるんだよ。で、“あ。な、なにやってんだろ?”みたいな。ちょっとぼーっとしてるから、200m泳いで。ぼーっとしてるから。“なにこの…。まずいよ、んな。あ、立つ”みたいな、そういうような状態で。“勘弁してくれぇ”と思って、となりパッと見たら。アレよ。体中に柄入ってる人よ。なんか、すごい、なんか、なんていうの?あの、いるじゃん?体中に柄入ってて、ステンドグラスみたいな人。なんか、すごい、教会の窓に張り付いてたらそのままステンドグラスみたいな、色のすごいきれいな、あの、タイムスリップしてきた遠山の金さんみたいな人。そういう人。みんな大体想像つくよな?想像つくよな?そういう人。なんかあのぉ、よく刺青のシャツってあるじゃない?刺青のシャツってあるじゃない?よくコントとかで着る。刺青のシャツがそのまま皮膚になっちゃったような人…、どういう回りくどい言い方なんだか、よくわからないんだけど。そういう人が、俺の乳を揉みしだいてるんだよ。そんで、その後ろにも3人くらいと。“あぁ、この右の乳揉んでた人は、この人か”って思って、“じゃあ、左は?”って見ると左も4人くらい。両サイドに8人よ。8人、平成遠山の金さんがいるんだよ。で、髪形はもちろんハードパンチャーみたいな、ねぇ。ちょっと、来てるよぉ、コレ。地毛じゃないよぉ、みたいな。あの、もうなんて言うの?細かい木目のパンチよ。これが羊だったら高く売れるよぉ、みたいなそういう細かぁいパンチ入ってる人が、両サイドで。カラフルだったよぉ、なんか。クーピーの12色じゃ描けないね、あの人の似顔絵はね。あれは、40色使って初めて描けるっていう人が、バーッて並んでるのよ。

で、乳揉まれてる伊集院光が気が付いてパッと目が合ったら。「にいちゃん、肌白いねぇ」。この、1回引き締めて。「僕、僕ちょっと、そんな気ありませんけど」みたいな、もう。状態が飲み込めないわけ、なんか。“もうどうなってんの?”みたいな。そしたら、そのままお兄さんが「でかいなぁ、にいちゃんなぁ。何キロある?」って言われて。俺、ここん所で、“あ。これは危険だな”って普通の人思うじゃない?俺、“あ。これは、フリートークになるな”って思っちゃって。このこわい人達と話を弾ませれば弾ませるほど、フリートークが盛り上がるって思っちゃったんだよ。そんで「いやぁ、125kgくらいあるんですけどねぇ。夏とかなったら、この肉脱げたらいいですよねぇ。暑いのなんの」「面白いなぁ。にいちゃん面白いなぁ。泳ぎとか得意なんかぁ?」みたいな。なんでこいつ、荒川に住んでて広島弁?みたいな。なんか“なんか?じゃけんのぉ”みたいなそういうお兄さんたちで。「泳ぎとか得意なんか?」「いやぁ、泳ぎはあのぉ、おなかに浮袋丸呑みしたようなもんですから、結構得意なんですよ」「面白いなぁ。テツより面白いよ…」ってテツは誰?みたいな。その“テツはいったい誰?”みたいな、そういう。“テツより面白いよ”って言う奴が…人がいて。この人がまた、その、体の柄以上に、すごい美しいパンツを履いてらっしゃるんだよ。“どこで売ってんの?それ”みたいなパンツ履いてんのね。で、誰も注意しないんだよ。この人たちがそういう事やっても、誰も注意しないんだよ。タオルなんて首からかけるどころじゃなくって、もうみんなの分タオルもってるし。お菓子とか持って入ってるのに、何も言われないんだよ。“この人たちだけは、治外法権”みたいな。そういう状態の人たちなの。ずーっと一杯並んでて。その人が「相撲とろうか?相撲」相撲とっちゃったら、これ絶対、これフリートーク盛り上がって。来週、これ俺、ヤ…“ヤ”じゃない!“ヤ”じゃない!ヤ〇〇なんて言おうとしたの?ヤクなんとかと、相撲をとって、やって来たんだよって言ったら絶対フリートーク盛り上がるなと思って相撲とって、わざと、投げられるときに、プールの中に“あーっ”とかって飛んで、「いやぁ、強いっすねぇ。もう上手出し投げっすよぉ」とか言ったら、これ大気に入り。大気に入り。

そしたら中で、背中の柄が、俺が美術の資料集で見た事のある柄の人がいたんだよ。『達磨大師』って社会科の年鑑とかに出てなかった?達磨大師の似顔絵って。達磨大師の絵ってのがあって。それを背中にしょってらっしゃる方が、一番、僕に相撲を挑んで来た方で。「いやぁ、お兄さん。達磨大師ですね」これもう、完璧。兄弟分、これで。これでもう、あの人の頭ん中では、俺は兄弟。ね。「あんなぁ。俺ね“ダルマ”って呼ばれるけど、これねぇ“達磨大師”。なかなか、この東京広しと言えども、達磨大師しょってんのは俺だけだよぉ」ったら、今度右の所に、また絵柄が解る奴出て来ちゃったんだよ。これはね、何で見たのかな?こないだ、そうそう!あのね。今ね、近代美術館って竹橋にある所でね、『文壇の日本画展』ってのやっててね。その日本画展って所に出てた、加藤清正の『虎退治』の絵が描いてあんだよ。で、また、これでさらに兄弟分から、なんか“俺の方が兄貴分?”みたいなそういう所まで行こうかと思って「これ、加藤清正の『虎退治』ですね」って言ったらもう大喜びよ、回りで。“もののわかるにいちゃんが来た”みたいな、そういうね。今まで、いろんな事があったけど、“こんなにもののわかるにいちゃん初めて”みたいな。俺、この辺からね、ハマり始めてるのに気が付けば良かったんだけどね、もう。大騒ぎなわけよ。もてなし始めちゃったわけ。その8人いる中で、俺、ナンバー3くらいにつけちゃったんだよ。俺、一番下の所でご機嫌取ってれば、まだ誰にも恨まれる事なかったのに、俺3位に入っちゃったのよ、いつのまにか。これはね、すごい事よ。この、なんて言うの?みんないる時はいいよ。ナンバー1と2と3揃ってるときは、俺は何の危害も与えられないけど、だって、アレだよ。もし、この2人がどっか行っちゃって、下の人たちが見たら、気持ちいいもんじゃないよねぇ。なんか、和田アキ子さんいなくなった時の吉村明宏の楽屋みたいな、そういうもんだよね?俺の立場って言うのは。ね、そういう状態だよ。これはマズいなって思って、もうずっとベッタリよ。その上の人にベッタリしてたら。もう、褒めちぎるわけよ。「すごいですね。こんないっぱい色とか入ってますけど、色とかいっぱい入るのすごい痛いんですよね。なんか赤がしみるそうですね」俺、なんでこんなの知ってるんだかよくわかんないんだけど。「赤入れる時しみるそうですね」俺、なんで知ってるんだかわかんないんだよ。でも「よく知ってんなぁ、お前。入れるか?お前入れるか?」「僕は…、僕は、あんまりそういう柄は…、柄はいいんですけどぉ」みたいな。「僕は、ほら、Tシャツとかも無地好きだし」とか。そういう感じで、こうやって。その後調子に乗っちゃったのは「よくいますよね、あの。色入れないで、スジだけで。スジ彫っただけで、もう怖じけづいちゃってる臆病者とかいますよね」「おる!おる!おる!」って後ろ向いたら、スジだけの人がいるんだよ。そのスジだけ彫ってやめてる人がいるんだよ。その人の目の所が“ひょぉ〜”みたいな。この、暑い汗とは別の汗、みたいのが。マズいなって。それが、問題のテツだったらしいんだよ。テツは、笑いのセンスでずいぶん気に入られてたらしいのに、まず来るなり“テツより面白いや”の一言。ね、いきなり。今まで、テツもやって来たんだろうなぁ、いろいろ掃除とかな。そのテツのやって来た修行を全部追い抜いてだな、伊集院光がナンバー3につけてしまった、2つ目の怒り。そして最後に、スジ彫り。スジしかない、臆病。これだよ。この3つでテツ怒り頂点に達してるんだよ。

ここで、一番上の兄ぃって、上城さんっていう人なんだよ。上城さんっておっしゃる方が、言うには「あんちゃん、アイス食わんか?」ね。「アイス食べんかじゃけんのぉ」みたいな、そういう。全然使い方間違ってますね、きっとね。“アイス食べんか?”って。ガム食べてるだけでも出させられちゃう所で、アイスなんかだめだろうって思ったんだけど。「いいから。いいから。アイス何が好きだ?」って言うから「じゃあ、普通のどこにでもあるバニラでいいです」って言ったら、「わかった。じゃあ、あんちゃんバニラで。お前ら何食べる?何食べる?」って聞いてって、みんなかき氷なのよ。俺だけバニラなの。どうも嫌な予感はしたんだよ。そしたら「テツ!アイス、バニラ1つと、かき氷6つと、お前の好きなの買って来い!」って言われて、テツ、バーって走ってって、こんな…、こんなってわかんないけど、そのかき氷を8つ、冷たいのを肌で抱えて、2分も経たないうちに、走ってバーって帰って来たんだよ(※5)。俺たちはガムで止められたんだよ?入口で。…アイスだよ。仕入れするほどアイス抱えても、テツは柄のお陰で大丈夫、みたいな。俺たちの会員証よりもテツの柄、みたいなそういう状態なわけよ。で、そのテツ戻って来て、息切らしながら「すいません、あの。バニラだけありませんでした…」ボカーン!いきなり。兄貴にボカーンっていって、その辺にアイスばーって散らばって。テツ、さっき俺が投げられた時にウケとろうと思ったような落ち方で、水の中にボチャーンって落っこって。「お前、何か気利かせて買って来い!」とか「俺に恥かかせる気か!」とか始まっちゃって。で、怒ってる兄貴分をテツが睨み返せばいいのに、俺を睨んでるんだよ、俺を。“お前が、バニラなんか頼むからなんだぞ”みたいなそういう目で、テツ様が俺を睨んでるんだよ。で、「悪かったなぁ。バニラ無いんだけど、なんかこの中で好きなの食べてくれ」って、俺が、オレンジシャーベットが1個だけあったから、オレンジシャーベットをとったのね。で、食べたら、それがテツが自分の分…、テツ様とやらが、自分の分として買って来たやつらしいんだよ。俺も、気が付けばよかったんだよ。1個だけオレンジシャーベットで、あと氷なんだから。“ああ!これは!これは、テツ様の分じゃなかろうかぁ”みたいなの気が付けばよかったのに。なぁ。

すごいよ、だけどねぇ。僕たちがその、なんて言うの?準備運動気抜いてるだけで、上の方の、あの高いさ、テニスの審判をやるような台の上から笛吹きまくってた人が、縦のコースを横に泳いだうえに、おねえちゃんとかつかまえてきて、“ねえちゃん!ねえちゃん!”とかって言っても、何にも言わないんだよ。で、うちの地元だから、中学校の後輩とか結構泳いでたりすんのね。で、中学校の後輩の女の娘とかに向かって。すっごく言いたくないんですよ。伊集院光ものすっごく言いたくないんですけど、上城さんが言った言葉そのままで。「ねえちゃん。ムチムチプリンやな」これ。もう、絶対、伊集院光の言葉じゃないですよ、これ。上城さんが言ったのが。それも、みんな、その「ヒューヒュー!」とか、「ねえちゃん、誰ぞに乳揉ま…」言いたくないですよ!そういう事を言うのね、横4人。あの、右4人、左4人が、中学校の後輩の女の娘に向かってガンガン言うのね。俺真ん中で、オレンジシャーベット食べてるのね。で、向こうでは「田中先輩、芸能人になったって聞いてたけど…」あ、あのね、この、「伊集院先輩、芸能人になったって聞いてたけど、どうしたのかしら?」ってみんな見てるのよ(※6)。多分、あそこんとこを、俺がフライデーとかに撮られたら、大変なことだよね。誰が取り上げるかはよくわからないけども。ちょっと、すごいよね。そういう状態でね。

で、帰りにね「どこ住んでる?」って言われて、僕は田端って所に住んでるんですけどもね、遠くに言おうと思って「あの、品川…」っていう、大体電車で1時間くらいかかる駅を。「品川に住んでるんですけど」って言ったらね、品川まで送っていただきました。なんの意味もなく品川まで送っていただいて、帰り道ね、俺ね、自分の言葉が“じゃけん”って言葉になってるのに。“いやぁ、ワシ、伊集院じゃけん”って言葉になってる事に気が付いたね。あれね、テツに田端で会ったら、謝ろうと思うね。土下座しようと思うね。

でもね、途中で思ったのがね“これ、ドッキリカメラじゃない?”って。ドッキリカメラじゃないかなって思ったのね。で、思ったのが、ドッキリカメラで、だから水中から野呂圭介さんが“どぉも〜”とかって出て来て、そんで、次の週のドッキリカメラには、僕が歌う歌のところで“見よ!マジでビビる伊集院”って、ね。“怖いお兄さんにまで愛想を振る伊集院”っていって、戻したり。こうやって、水の中に落ちるところ“あ〜っ、あ〜っ、あ〜っ”って、戻されたりして、みんなに大笑いされちゃうんじゃないかと思ってさ。来週のドッキリカメラ、みんな見ろよ(※7)。

※1 この日は通常はANN1部で使われているレッドスカイスタジオからの放送。また、1部のウッチャンナンチャンは公録のため留守だったため、CM明けにウンナンANNの看板コーナー「タコイカジャンケン」のタイトルコールから入った。

※2 オモスルドロイカは、この年のニッポン放送のキャッチフレーズ。キャンペーンの一環として、シッピーというしっぽだけのキャラクターの縫いぐるみを販売していた。

※3 もちろん芳賀ゆいの事。

※4 この日の放送はオープニングで「子猫物語のANN」とタイトルコールして、子猫物語のテーマ曲(歌:キョンキョン様)をかけてスタートした。

※5 なんか人数減ってたり…。ま、7人でも8人でも構わないんですが。

※6 この頃はプロフィール上も一応「本名:伊集院光」としていたため、あわてて訂正。

※7 もちろんこの頃の伊集院光はフライデーされる格でもなければ、ドッキリに騙される格でも無いことを念のため補足。当時を知らない世代の方々にはピンとこないかもしれないので。


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